放電プラズマによる水中難分解性物質の分解に関する研究
Gr. リーダー:清 岳雲(B4),メンバー:Xin Chen(研究生),船場 光顕(B4)
研究概要 現在,水質汚濁が世界的な環境問題となっており,その原因であるダイオキシンなどの難分解性物質はオゾンや塩素などの一般的な水処理方法では分解できません。難分解性物質の分解にはOHラジカルが有効であり,その生成方法には過酸化水素とオゾンを組み合わせた方法がありますが,コストが高く効率も良くありません。そこで近年では,水と放電プラズマを接触させることで生成したOHラジカルを水処理に活用する技術が研究され,水処理の高効率化が期待されています。本研究室では,処理水を電極表面に噴射して形成した水膜表面上に誘電体バリア放電プラズマを生成して難分解性物質を分解する水処理技術を開発しています。現在は,難分解性物質として比較的安全な酢酸を処理対象とし,最適な水処理条件の模索を行い,難分解性物質分解の高効率化・高速化を目指しています。
担当学生さんからのメッセージ この研究テーマでは,放電プラズマを基に様々な化学反応が起こります。そのため研究を進めていく中で,電気電子工学だけでなく化学の知識も身に付けることができます。また,先生からアドバイスをいただきながら研究や考察を行い,次はどんな実験を行うか考えながら日々取り組んでいます。「実験が好き」や「放電に興味がある」,「電気以外の知識も身に付けたい」といた学生さんは楽しく研究を進めることができると思います!また,少しでも興味をもった学生さんは,いつでも研究室に来てください!