放電プラズマの計測に関する研究

誘電体バリア放電中におけるオゾン数密度計測に関する研究

Gr.リーダー:藤本 博也(M2)

研究概要 本研究グループでは,放電プラズマ中でオゾンを直接計測する技術の開発を行っています。オゾンは強い酸化力を持ち,反応後の副生成物が酸素であり残留毒性がないことから、殺菌や脱臭,脱色などに利用されています。特に,産業分野で利用されるオゾンの生成には,誘電体バリア放電プラズマが広く利用されていますが,放電プラズマ発生には熱を伴うため,オゾンの生成効率が低いという問題があります。オゾン生成効率を向上させるためには,放電プラズマ中でのオゾン生成(分解)過程を詳細に知ることは重要と考えています。本研究室では,オゾンが可視光(オレンジ色)の光を吸収する性質を利用して,放電プラズマ中で直接オゾンを計測する技術を開発しております。

オゾン発生器中での放電プラズマの様子

担当学生さんからのメッセージ この研究では,放電プラズマだけでなく,オゾンやオゾンと各種物質との化学反応を取り扱うことから,電気電子工学だけでなく化学の知識も学ぶことができます。また、オゾンがオレンジ色の光を吸収するという性質を利用して,放電プラズマ中にLEDを照射してオゾンを検出するという技術を研究しているのは本研究室だけです。本研究室独自の技術を使って自分で何ができるか考え研究してみたいと思う学生さんには楽しい研究になるのではないでしょうか!

測定の様子