プラズマ医療に関する研究

放電プラズマによる自己免疫疾患の治療に関する基礎研究

Gr.リーダー:近清 唯人(M1),メンバー:田中 千智(B4)

研究概要 近年,放電プラズマを医療に応用する「プラズマ医療」が活発に研究されています。本研究グループでは,放電プラズマを自己免疫疾患の治療に活用することを目標とし,その基礎研究を進めています。自己免疫疾患とは,体内において異物から身を守るための免疫細胞が,何らかの異常により自分自身を攻撃してしまう病気です。このような疾患の治療に対して放電プラズマを応用するためには,放電プラズマやこれにより生じる化学活性種が免疫細胞にどのような影響を及ぼすかを詳細に調査する必要があります。現在,私たちは,放電プラズマの特性を調査しながら,プラズマを照射した生理食塩水が免疫モデル細胞(Jurkat細胞)に及ぼす影響を調査しています。

生理食塩水へのプラズマ照射

担当学生さんからのメッセージ この研究テーマでは,放電プラズマの生成だけでなく,細胞の培養から解析までを全て自分たちで行っており,電気工学だけでなく医学や生物学などの知識を身に付けることができます。また,医学部や生物産業資源学部の先生方と定期的にミーティングを行い,多方面から助言を頂きながら日々精力的に研究を進めています。研究テーマや研究室についてもっと知りたい人は,いつでも研究室に来てください!

細胞観察の様子